レペットのJAZZ

私i-grekがこよなく愛するブランド、レペット。

数年前に初めてパリ本店を訪れた時は本当に感無量でありました。。。

確かラ・ペ通りと言う名前の通りだったかと思うのですが・・・
路面のヨーロッパらしい美しい佇まいの店だったかと記憶しています。

私の初レペットはそのパリ本店で購入したのですが、
品物をどのようにして手に入れるか？と言う過程も、
買い物と言う行為の中で大事な要素だと思います。

私がレペットのタウンシューズを物色している目の前で、
小さなバレリーナたちがトゥシューズを選んでいる様子も微笑ましく。。。

さて、レペットをご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、
簡単にブランドの説明をさせていただきます。

レペットはフランスのバレエ用品専門でありまして、
日本で言うならチャコットと同類の存在かと思われます。

バレエとは縁のない私にとっては、専門用品は無関係なのですが、
レペットには一般人向けのタウンシューズがあるのです。

バレエブランドだけあって、バレエシューズが主なタイプなのですが、
仏人女優ブリジット・バルドーが愛用していたことでも有名です。

歩きやすくて、且つセクシーでいられる靴、を求めていたと言うことで、
確かにバレエシューズはローヒールで足が疲れにくいのに、
女性らしさを失わせない靴でありますよね。

バルドーの名を取ったBBと名づけられたモデルがありますが、
甲の部分が浅くて、足指の股が見えそうなくらいなのですが、
とてもフェミニンな印象です。

そんな次第で、レペットの靴と言うと＝フェミニン、と言う印象なのですが、
それとは真逆な印象な、ちょっとメンズライクなタイプのものがあります。

JAZZというモデルのもので、冒頭の写真の靴になります。

この靴を見て、あることを思い出される方がいらっしゃるかもしれません。

レペットの靴と言うと、上述のバルドーの他に、
もう一人代名詞的な方がいらっしゃいます。

セルジュ・ゲンスブールです。
彼もレペットの愛用者と言うことで、非常にスタイルのある人物でありました。

彼が愛用していたのはZIZIと言うモデルなのですが、
そのZIZIにこのJAZZは一見して酷似しています。

ちなみに素足にZIZIを履く、と言うのが、
ゲンスブールならではのスタイルで、
かつて日本でもフランス通のおしゃれさんが真似されていた・・・と聞きます。

ともあれ、ZIZIとJAZZの違いは、
大きな違いとしては底が皮かラバーと言う素材上の違いがあること、
また、全体的な印象としてはZIZIの方がよりダンディな印象であるかもしれません。

そして、ごく一般的な消費者にとって肝心だと思われるのが、
かなりお値段が違うところ・・・。

JAZZよりもZIZIは三倍ほどのお値段ですから！

ソールの素材の違いによるのかな～と思いますが、
一見同じ靴？と言う印象ですが、やはりJAZZの方がカジュアルでスポーティな感じです。

さて、私i-grek、もう何年も紐結びの靴って敬遠していました。

理由は単純、面倒だから！の一言に尽きるのですが、
スニーカーでも革靴でも、紐結びと言うだけでまず買わない類のものでした。

それと、紐結びの靴って割とメンズライクなものが多いですよね。
基本的には女性らしいシルエットのものの方が好みだったので、
そういう点でも対象外な靴だったのかもしれません。

それが今年に入ってからのことでしょうか・・・。
何故か紐結びの靴に心惹かれるようになってきたんです。

明確なきっかけはなかったかと思うのですが、
例えばコンバースのスニーカーが最近とても気になっていたり、
あるブランドの今季ものでメンズライクなレースアップシューズに魅力を感じていました。

おそらくは靴に限らず、装いの全体として、
メンズライクな辛口スタイルに好みが傾倒していることによるかと自己分析しています。

メンズライクなアイテムを、いかに女っぽく着こなすか、
と言うのが最近のテーマになってるんです。

このJAZZに関して言いますと、
あるスナップ写真にきっかけがありました。

レペットの工場で働く女性技術者のスナップだったのですが、
ワイドなパンツにJAZZを合わせていて、それがとっても素敵だったんですよね。

その写真をきっかけに、私だったらどう着こなそうかな～とずっと考えていたのですが、
今季テーマにしている、マリンスタイルに合わせよう！ということで、
JAZZデヴューを果たすことになりましたんです♪

具体的にどんな装いでコーディネートしているかと言いますと、
先日の記事で順々にご紹介している、
プチバトーのボーダーT＋白マフラー＋チャコットのブーツカットスパッツ、
これらにこのJAZZを合わせています。

ボトムが黒なので、足先に白を持ってくるというのがポイント。

そう、先日のマフラーご紹介の記事でも述べていますが、
白のアイテム、特に白い靴ってなかなか選びにくいと思うんです。

何しろ靴って瞬く間に汚れる可能性ありますから。
白い靴って敬遠されてる方、多いかと思います。

でも、だからこそ汚れのない白い靴を履いていたら、とても印象的だと思いませんか。

まずは靴を下ろす前にしっかり防水して汚れをつきにくくし、
それでもいざ汚れてしまった時には潔く処分する心積もりで購入しました。

そこで、前述にZIZIとJAZZでは三倍ほどもお値段が異なると述べておりましたが、
このJAZZはレペットの靴にしてはかなりお手ごろ価格なのもおすすめしたい理由なんです。

レペットの大抵の靴が３万円台なのですが、
何故かJAZZのみ税込み１万円程度とお手ごろなんです。

ソールがラバー素材と言うこともありますが、
それにしても通常他のレペットのお値段を考えたら・・・と嬉しくなります♪

１万円の靴、というものに対する価値観って人それぞれでしょうが・・・
まあ、この程度の値段ならワンシーズンで履き倒すことも考えられるお値段ではないでしょうか。

ZIZIとJAZZの違いとしても、長く履くかワンシーズンで履き倒すか、
と言う点でおすすめの仕方を変えているようです。

ちなみに色違いで黒もありますので、
それでも汚れが気になる方、あるいは求めるコーディネートによってお選びくださいね。

最近はレペットの靴の取扱店も増えているような気がします。

新宿には直営店ができたようですし（私はまだ行った事がないのですが）、
セクレトショップで見かけることも多いものです。

私はエリオポールで購入しました。
但し、入荷数が少ないので在庫もサイズによってはなくなってしまっているようです。

気になる方はどうぞ事前にショップにお問い合わせいただくことをおすすめいたします。

（２００９年１１月２７日追記）
実はこの靴を母と色違いで購入したのですが、
黒の方は色落ちがするとの報告がありました。
（雨の日に履いていたわけではないようです）

黒を購入された場合は合わせる靴下等を濃い色にすることをおすすめしておきます！