イグレックの公式サイトはこちらから
映画「ケイト・レディが完璧な理由」DVDにて鑑賞。
2011年、米映画。
アリソン・ピアソン「ケイト・レディは負け犬じゃない」
を原作にした作品だそうです。
妻であり母であり、そして働く女でもあるケイト・レディ。
何もかも手に入れた彼女であるが、自分に「完璧であること」を課し、
綱渡りのような生活を送っている。
NYの投資会社のボストン支社でファンドマネジャーを務めるが、
本社の責任者であるジャックに認められ、キャリア上転機を迎える。
彼女の生活は増々多忙を極め、その弊害が家庭に影響していくが・・・
「ケイト・レディが完璧な理由」と言うタイトルが、これって皮肉??と思えるほど、
このケイトと言う女性は決してちっとも完璧なんかじゃないんですよねえ。
本人的にはがむしゃらにがんばっているのはよ~く分かるのですが、
「あ~、いるよね。こういうがちゃがちゃした人」
と言う感じ(笑)
結婚して二人の子供に恵まれ、キャリアもきちんと築いているという、
確かに条件的には「完璧な女性」なのかもしれませんが、
どっちかと言えば、そんなに要領の良いタイプにも見えず、、
「もう少し落ち着け落ち着け!」
と手綱を引いてあげたくなるようなタイプに私には見えましたが(笑)
それにしても女性を取り巻く問題、
例えば専業主婦VS兼業主婦の構図とか嫁と姑問題とか。
こういうのってアメリカも似たようなもんなのか・・・
と言う点にはがっかりと言うか何と言うか。。
日本よりは先進的であることをどこかで夢見ていたような気がするのですが、
所詮そんなもんなんですねえ。。
結局、人間関係における根本的な問題を孕んでいるからなのでしょう。
仕事と家庭と言う問題も、ジキルとハイドのような使い分けが必要になってくるのですから、
まあ、世の中そんなに器用な人間はいないということですね。
私が想像するに、ケイトの特質としてはあんまり家庭向きではないタイプかと。
なので、その代わりにだんなさんのバックアップがしっかりあって、
バランスするタイプなんでしょうねえ。
もしも、本当にケイトが「完璧」だったとしたら、
独りでいいんですよ。
完璧じゃないからこそ、誰かの存在を欲し、それでバランスするので、
ケイトが完璧に「見える」理由は、ある意味「完璧じゃないこと」
に依るのかもしれないですね。
「ケイト・レディが完璧な理由」公式ウェブサイトはこちらから
「オーシャンズ13」鑑賞@TBS水曜プレミア。
2007年、米映画。
ダニー・オーシャン率いる泥棒チーム“オーシャンズ”の仲間であるルーベンは、
パートナーにしてくれると約束してくれたホテル王ウィリー・バンクにまんまと裏切られる。
失意により病床に伏すルーベン。
仲間を大切にするダニーたちは、ルーベンの仇を討つため、
バンクへの報復計画を立てる。
一つは、カジノ側が必ず勝つという前提を覆し、
カジノホテルを経営するバンクを財政的に破たんさせること。
もう一つは、栄誉あるホテルの格付け「5つダイヤ賞」を、
所有する全てのホテルで受賞した唯一の経営者である名声をくじくこと。
果たしてオーシャンたちは、ルーベンの仇討を成功させることができるのか、、
2001年の「オーシャンズ11」、2004年の「オーシャンズ12」の続編である、
クライム(犯罪)エンターテイメント作品です。
とにかくまあ、キャスティングが超豪華!!
主役のダニーオーシャン役を務めるジョージ・クルーニーをはじめ、
ブラッド・ピット、マット・デイモン、アル・パチーノ、アンディ・ガルシア等々、
世界に名を馳せる主役級の俳優陣が出演しているのですから・・・!
一体彼らの出演料だけでいくらかかるの~?
と、思わず心配になってしまいます(笑)
それにしてもあれですね、クルーニーとブラピの二人が画面で出ると、
絵になるというかぴしっと決まるというか。
マット・デイモンも主役級の俳優なのに、
この二人のオーラに消されている感があるなあ・・・と最初思ったんですけど、、
どうやらこのオーシャンズの中では若干格下的存在のようなので、
それでバランスが取れているんでしょうね。
アル・パチーノとアンディ・ガルシアのキャスティングもぴったりだと感じました。
こういうオールスターキャスティングものって、お互いが食い合っちゃう可能性があって、
配役が難しいと思うんですけど、この作品はうまくいっているような気がします。
アル・パチーノ演じるホテル王バンクの秘書役を、
エレン・バーキンが演じているんですけど、、
年増女のエロさっぷりで(笑)とてもいい味出していると思います。
くずれかかった実の熟熟感ですよね・・・
素敵素敵!!!
展開が早く爽快に物語が進んでいく気持ちよさがあって、
豪華俳優陣の顔ぶれを愛でながら、ライトに楽しめる作品です。
「オーシャンズ13」公式ウェブサイトはこちらから
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これって皮肉??★「ケイト・レディが完璧な理由」 [映画の効用]
映画「ケイト・レディが完璧な理由」DVDにて鑑賞。
2011年、米映画。
アリソン・ピアソン「ケイト・レディは負け犬じゃない」
を原作にした作品だそうです。
妻であり母であり、そして働く女でもあるケイト・レディ。
何もかも手に入れた彼女であるが、自分に「完璧であること」を課し、
綱渡りのような生活を送っている。
NYの投資会社のボストン支社でファンドマネジャーを務めるが、
本社の責任者であるジャックに認められ、キャリア上転機を迎える。
彼女の生活は増々多忙を極め、その弊害が家庭に影響していくが・・・
「ケイト・レディが完璧な理由」と言うタイトルが、これって皮肉??と思えるほど、
このケイトと言う女性は決してちっとも完璧なんかじゃないんですよねえ。
本人的にはがむしゃらにがんばっているのはよ~く分かるのですが、
「あ~、いるよね。こういうがちゃがちゃした人」
と言う感じ(笑)
結婚して二人の子供に恵まれ、キャリアもきちんと築いているという、
確かに条件的には「完璧な女性」なのかもしれませんが、
どっちかと言えば、そんなに要領の良いタイプにも見えず、、
「もう少し落ち着け落ち着け!」
と手綱を引いてあげたくなるようなタイプに私には見えましたが(笑)
それにしても女性を取り巻く問題、
例えば専業主婦VS兼業主婦の構図とか嫁と姑問題とか。
こういうのってアメリカも似たようなもんなのか・・・
と言う点にはがっかりと言うか何と言うか。。
日本よりは先進的であることをどこかで夢見ていたような気がするのですが、
所詮そんなもんなんですねえ。。
結局、人間関係における根本的な問題を孕んでいるからなのでしょう。
仕事と家庭と言う問題も、ジキルとハイドのような使い分けが必要になってくるのですから、
まあ、世の中そんなに器用な人間はいないということですね。
私が想像するに、ケイトの特質としてはあんまり家庭向きではないタイプかと。
なので、その代わりにだんなさんのバックアップがしっかりあって、
バランスするタイプなんでしょうねえ。
もしも、本当にケイトが「完璧」だったとしたら、
独りでいいんですよ。
完璧じゃないからこそ、誰かの存在を欲し、それでバランスするので、
ケイトが完璧に「見える」理由は、ある意味「完璧じゃないこと」
に依るのかもしれないですね。
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超豪華キャスティング★「オーシャンズ13」 [映画の効用]
「オーシャンズ13」鑑賞@TBS水曜プレミア。
2007年、米映画。
ダニー・オーシャン率いる泥棒チーム“オーシャンズ”の仲間であるルーベンは、
パートナーにしてくれると約束してくれたホテル王ウィリー・バンクにまんまと裏切られる。
失意により病床に伏すルーベン。
仲間を大切にするダニーたちは、ルーベンの仇を討つため、
バンクへの報復計画を立てる。
一つは、カジノ側が必ず勝つという前提を覆し、
カジノホテルを経営するバンクを財政的に破たんさせること。
もう一つは、栄誉あるホテルの格付け「5つダイヤ賞」を、
所有する全てのホテルで受賞した唯一の経営者である名声をくじくこと。
果たしてオーシャンたちは、ルーベンの仇討を成功させることができるのか、、
2001年の「オーシャンズ11」、2004年の「オーシャンズ12」の続編である、
クライム(犯罪)エンターテイメント作品です。
とにかくまあ、キャスティングが超豪華!!
主役のダニーオーシャン役を務めるジョージ・クルーニーをはじめ、
ブラッド・ピット、マット・デイモン、アル・パチーノ、アンディ・ガルシア等々、
世界に名を馳せる主役級の俳優陣が出演しているのですから・・・!
一体彼らの出演料だけでいくらかかるの~?
と、思わず心配になってしまいます(笑)
それにしてもあれですね、クルーニーとブラピの二人が画面で出ると、
絵になるというかぴしっと決まるというか。
マット・デイモンも主役級の俳優なのに、
この二人のオーラに消されている感があるなあ・・・と最初思ったんですけど、、
どうやらこのオーシャンズの中では若干格下的存在のようなので、
それでバランスが取れているんでしょうね。
アル・パチーノとアンディ・ガルシアのキャスティングもぴったりだと感じました。
こういうオールスターキャスティングものって、お互いが食い合っちゃう可能性があって、
配役が難しいと思うんですけど、この作品はうまくいっているような気がします。
アル・パチーノ演じるホテル王バンクの秘書役を、
エレン・バーキンが演じているんですけど、、
年増女のエロさっぷりで(笑)とてもいい味出していると思います。
くずれかかった実の熟熟感ですよね・・・
素敵素敵!!!
展開が早く爽快に物語が進んでいく気持ちよさがあって、
豪華俳優陣の顔ぶれを愛でながら、ライトに楽しめる作品です。
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これぞ人間劇場★映画「清州会議」 [映画の効用]
映画「清州会議」鑑賞@板橋イオンシネマ。
三谷幸喜さんが手がける映画です。
物語は、1582年の本能寺の変から始まります。
明智光秀によって討ち死にした織田信長とその長男、信忠。
信長亡き後の跡継ぎと領地配分の問題が残される。
後見に名乗りを上げるのは、柴田勝家と後の豊臣となる羽柴秀吉の二人。
それぞれに、三男の信孝を勝家が、二男の信雄を秀吉が推していた。
勝家の盟友であり、参謀的存在である丹羽長秀が信孝と勝家を後押ししていくのだが、
信長の妹であり、織田家の象徴的存在であるお市もまた、
息子を秀吉に殺された恨みから、勝家側についていた。
秀吉側は黒田官兵衛の策により、信長の弟である三十郎を味方に付ける。
また、はじめは二男・信雄を跡継ぎに押していた秀吉だったが、
長男・信忠と松姫の間に残された、武田信玄の血筋を受け継ぐ三法師に目を付ける。
様々な思惑と策略が蠢く中、日本史上初めて会議の席上で歴史が動いたとされる、
「清州会議」の幕が開ける、、
とにかくまあ、キャスティングが豪華。
単に大物・有名俳優が出演していると言うだけでなくて、
実力派ばかりで、しかも役とのマッチングがとてもよかったと思いました。
特に今、最も注目されている俳優の一人であると思われる、
大泉洋さんの秀吉はすごくよかったですね。
秀吉の田舎百姓的な人の好さと、そこから成り上がっていく抜け目のなさと野心。
今までも秀吉は色んな方が演じていらっしゃいますが、
最も説得力のある秀吉に感じました。
これは歴史上の話なので、この物語がどのように展開していくかは、
既に誰もが知っているのですよね。
柴田勝家VS羽柴秀吉と言う構図でこの物語は進んでいくわけですが、
秀吉が天下人として勝ち戦を決めていくことをみんな前提として知っている訳です。
それには、秀吉に「常勝」としての説得力を持たせなくてはいけない。
そういう歴史の展開を知っているけれど、いや、知っているからこそ、
秀吉側に追い風が吹いている、また、それだけの人物であることを、
鑑賞者に説得しうるだけの力量が秀吉演じる役者さんに必要でありますから。
大泉さんの秀吉を観ていると、その抜け目のなさを勘繰りながらも、
何か情に訴えるものを感じるし、言葉の中に真実らしきものがあるのですよね。
「この人が産み出そうとしている世界を一緒に見てみたい」
そう思わせる何かが、秀吉にはきっとあったのでしょう。
最後の方で確か池田常興(勝家側と秀吉側で最後まで揺れ動く)が言っていた内容ですが、、
(秀吉)に必死でついていくしかない。そうやって、何が何でも生き残ってやる。
そんな内容のセリフがありましたが、
その後の秀吉の躍進ぶりを予感させるセリフでもあり、
また、生きるってそういうことだな・・・とも思わせられました。
しかし、もっと後世を生きる私たちは、
この秀吉さえも歴史の中の布石の一つでしかないことも知っている。
そういう壮大な歴史の流れを感じられる物語でもありました。
そして、そんな流れの中で何とか生き延びるために、
暗躍していく人々の姿の描き方は三谷さんらしく絶妙だと思いました。
やっぱり三谷作品の面白さは人間の描き方だと思います。
今回の作品はコメディ要素はだいぶ薄まっていて、
そういう点では期待外れに感じる人も多いのかもしれませんが、
三谷幸喜の「人間劇場」としては、最もその妙味が感じられるのではないかしら。
ただ、本来クライマックスであるはずの会議そのものは、
意外と盛り上がらないという気はします。
「これで歴史は動いたんだ!!」感は弱いかな、と。
所詮、会議そのものはそんな面白いもんでもない、と言うことですかね。
会議それよりは、それに至るまでの根回しが大事なのよ、、
と言うことかもしれませんね。
原作も三谷さんによる、書き下ろし小説だそうですが、
映画の方は原作とは異なるアプローチで描かれているとのこと。
三谷さんの映画やドラマはほとんど観ていますが、
今まで本はあんまり読んだことがないのですよね。
でも、この「清州会議」は読んでみようかな。
映画「清州会議」公式ウェブサイトはこちらから
三谷幸喜さんが手がける映画です。
物語は、1582年の本能寺の変から始まります。
明智光秀によって討ち死にした織田信長とその長男、信忠。
信長亡き後の跡継ぎと領地配分の問題が残される。
後見に名乗りを上げるのは、柴田勝家と後の豊臣となる羽柴秀吉の二人。
それぞれに、三男の信孝を勝家が、二男の信雄を秀吉が推していた。
勝家の盟友であり、参謀的存在である丹羽長秀が信孝と勝家を後押ししていくのだが、
信長の妹であり、織田家の象徴的存在であるお市もまた、
息子を秀吉に殺された恨みから、勝家側についていた。
秀吉側は黒田官兵衛の策により、信長の弟である三十郎を味方に付ける。
また、はじめは二男・信雄を跡継ぎに押していた秀吉だったが、
長男・信忠と松姫の間に残された、武田信玄の血筋を受け継ぐ三法師に目を付ける。
様々な思惑と策略が蠢く中、日本史上初めて会議の席上で歴史が動いたとされる、
「清州会議」の幕が開ける、、
とにかくまあ、キャスティングが豪華。
単に大物・有名俳優が出演していると言うだけでなくて、
実力派ばかりで、しかも役とのマッチングがとてもよかったと思いました。
特に今、最も注目されている俳優の一人であると思われる、
大泉洋さんの秀吉はすごくよかったですね。
秀吉の田舎百姓的な人の好さと、そこから成り上がっていく抜け目のなさと野心。
今までも秀吉は色んな方が演じていらっしゃいますが、
最も説得力のある秀吉に感じました。
これは歴史上の話なので、この物語がどのように展開していくかは、
既に誰もが知っているのですよね。
柴田勝家VS羽柴秀吉と言う構図でこの物語は進んでいくわけですが、
秀吉が天下人として勝ち戦を決めていくことをみんな前提として知っている訳です。
それには、秀吉に「常勝」としての説得力を持たせなくてはいけない。
そういう歴史の展開を知っているけれど、いや、知っているからこそ、
秀吉側に追い風が吹いている、また、それだけの人物であることを、
鑑賞者に説得しうるだけの力量が秀吉演じる役者さんに必要でありますから。
大泉さんの秀吉を観ていると、その抜け目のなさを勘繰りながらも、
何か情に訴えるものを感じるし、言葉の中に真実らしきものがあるのですよね。
「この人が産み出そうとしている世界を一緒に見てみたい」
そう思わせる何かが、秀吉にはきっとあったのでしょう。
最後の方で確か池田常興(勝家側と秀吉側で最後まで揺れ動く)が言っていた内容ですが、、
(秀吉)に必死でついていくしかない。そうやって、何が何でも生き残ってやる。
そんな内容のセリフがありましたが、
その後の秀吉の躍進ぶりを予感させるセリフでもあり、
また、生きるってそういうことだな・・・とも思わせられました。
しかし、もっと後世を生きる私たちは、
この秀吉さえも歴史の中の布石の一つでしかないことも知っている。
そういう壮大な歴史の流れを感じられる物語でもありました。
そして、そんな流れの中で何とか生き延びるために、
暗躍していく人々の姿の描き方は三谷さんらしく絶妙だと思いました。
やっぱり三谷作品の面白さは人間の描き方だと思います。
今回の作品はコメディ要素はだいぶ薄まっていて、
そういう点では期待外れに感じる人も多いのかもしれませんが、
三谷幸喜の「人間劇場」としては、最もその妙味が感じられるのではないかしら。
ただ、本来クライマックスであるはずの会議そのものは、
意外と盛り上がらないという気はします。
「これで歴史は動いたんだ!!」感は弱いかな、と。
所詮、会議そのものはそんな面白いもんでもない、と言うことですかね。
会議それよりは、それに至るまでの根回しが大事なのよ、、
と言うことかもしれませんね。
原作も三谷さんによる、書き下ろし小説だそうですが、
映画の方は原作とは異なるアプローチで描かれているとのこと。
三谷さんの映画やドラマはほとんど観ていますが、
今まで本はあんまり読んだことがないのですよね。
でも、この「清州会議」は読んでみようかな。
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