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俳優座劇場プロデュース公演★「もし、終電に乗り遅れたら・・・」 [アートの効用]

友人が出演している舞台を観てきました。
「もし、終電に乗り遅れたら・・・」@六本木・俳優座劇場


長男;鴨猟 (現代のロシア文学)

原作はこちら。
アレクサンドル・ヴァムピーロフの「長男」。

田舎町に女の子を引っかけに飲みに来た、
ブスイギンとシーリワ。

二人はあっさりとフラれて目的を果たせなかった上に、
終電に乗り遅れて、ロシアの寒い寒い夜空の下で宿も見つからない。

そんな二人はひょんなきっかけを得てサラファーノフ一家の家に押し入り、
何とか朝まで暖を取るべく芝居を打つ。

それは、シーリワの口から咄嗟に滑り出た、
「ブスイギンは実はこの家の長男なんだ」と言うもの。

妻を失い、二人の子供を育ててきたが、そんな子供たちにも見放され、
孤独な心を抱えるサラファーノフ家の父親。

二人の青年から出た突拍子もない嘘が、一家にどんな影響を与えていくのか、、

これまであまりロシア演劇に接する機会ってなかったのですが、、

現代の日本人的感覚からすると、
なかなかに荒唐無稽な物語の展開には感じましたが(笑)

ロシアの夜の凍えるような寒さと、それとは真逆な家の中の暖かさ。
そんなロシアならではの空気感が舞台から実感として伝わってきました。

ブスイギンとシーリワが寒空の下凍えそうになっているシーンでは、
観ているこちらまでが毛布にくるまりたいような気持ちになるほどで。

逆に家の中のシーンになると、一転、
コートもセーターも脱ぎ捨てたくなるような感覚に。

そんな外の寒さと家の中の暖かさが極端な土地に生まれ育つということは、
それ相応の感覚やものの考え方と言うのが出来上がるんだろうな・・・と想像しました。

この物語では、「家族のつながり」と言うのがテーマになっていて、
もっと言えば、実際の家族だけではなく、より広い意味での、
「人間同士の家族的なつながり」が描かれています。

日本も東日本大震災以降「絆」「つながり」と言うものがずっと大きなテーマになっているので、
そういう意味では、大震災以降を生きる日本人の琴線にも触れるものがあるんじゃないかと感じました。

2013年11月24日(日)までの公演です。

可愛い予告編があるのでぜひご覧ください!
http://www.youtube.com/watch?v=O2ndE3OzxsM&hd=1

チケットはこちらから
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コメント 2

俳優座劇場

ご来場まことにありがとうございました!
嬉しいご感想!ありがとうございます。
またのご来場こころよりお待ちしております。
by 俳優座劇場 (2013-11-21 20:42) 

i-grek

俳優座劇場さま

コメント嬉しく頂戴しました!!

そちらの劇場には高校生時代に一度行ったことがあり(20年ぶりくらい??)、今回はとても懐かしい気持ちでした。

最近また舞台をよく観るようになり、今は俳優座劇場にも近い場所に住んでいるので、今度はそう遠くないうちに伺う機会があると思います!

また素敵な舞台をよろしくお願いいたします!!
by i-grek (2013-11-22 09:45) 

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